ビブリア古書堂の事件手帖　第9話　あらすじ

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ビブリア古書堂の事件手帖　第9話　あらすじ　[ビブリア古書堂の事件手帖] [編集]

ビブリア古書堂の事件手帖　第9話「タヌキとワニとイヌが出てくる、絵本みたいな本」　あらすじ　2012年３月１１日(月曜)　月９ドラマ

篠川栞子と五浦大輔は、大輔の本の勉強のためにと、定休日ごとに古書店巡りをすることになった。店では、奈緒と文也が「それってデートなんじゃない」とはやし立てる。写真集専門の古書店で栞子と大輔が、ギャラリーに展示された写真を見ていると、高坂晶穂(矢田亜希子)が声をかけてきた。高坂は大輔の高校の同級生であり、かつ元恋人だった。カメラマンをしているという高坂は、野上司(望月章男)という気鋭のカメラマンと写真展を開いていると説明した。栞子が古書店の店主であることを知ると高坂は、栞子に対して「タヌキの絵本を探して欲しい」と頼んだ。その本とは、外国の話でタヌキが家を建てようとして、ライオンやイヌなど他の動物たちと、人間とも力を合わせる話だというのだ。栞子は、その本について知っているようだが詳しく思い出せない。

後日、ふたたび高坂がビブリア古書堂を訪ねる。志田は焼きあがったパンを高坂にすすめるが、それを断り他に思い出した事があると言って話し出す。その絵本には、サイとワニ、成績の悪い男の子も出てきたのだという。しかし栞子は、やはり何の本か思い出せない。高坂は実家にその本があるかもしれないと言うが、母親とあまり顔を会わせたくないために、栞子に実家へ来てほしいと頼む。

栞子と大輔は高坂の実家を訪ねる。母・ミズエは冷たい態度で娘・晶穂を迎えた。部屋で絵本を探すが見つからずにいると、母・ミズエは亡くなった夫の書籍を買い取ってほしいと栞子達に頼んだ。

　栞子と大輔が晶穂とともに実家を訪ねると、迎えたミズエの態度は冷たく晶穂を見ると｢栄養不足｣などと言う。さらに、部屋で絵本を探しているとミズエが入ってきたので、大輔が絵本に心当たりはないかと尋ねるが、ミズエは覚えていない、と言い放つ。それどころか、亡くなった夫が残した書籍を買い取ってくれ、と頼む。

その後、大輔は図書館でも絵本を探すが見つからない。いっぽう栞子は、ビブリア古書堂で自分の母の写真を偶然みつけてしまい、引き出しにしまう。後日に大輔は、高坂の母の所へ書籍の買い取り代金を渡しに行き、その際に庭の犬小屋「ともだちの家」(大輔は「なかよしの家」だと訂正するが)で飼っていた犬の名前は「トービク」だと、母から聞かされる。ビブリア古書堂に戻った大輔は、栞子にその様子を話す。すると栞子は、トービクという犬の名前を大輔から聞く前に、絵本がわかったと答えた。

高坂が再度、ビブリア古書堂を訪れる。栞子はアニメDVD「チェブラーシカ」を見せる。そして高坂に、チェブラーシカの物語の内容を話す。ライオンと犬が友達になったり、家を建てるというのは高坂が話していた内容と一致するが、主人公はタヌキではなくチェブラーシカというキャラクターだった。そして栞子は次に「チェブラーシュカとなかまたち」（ウスペンスキー　1966）という本を取りだして見せる。その本にはタヌキのようなキャラクターが描かれていた。栞子は、童話作家ウスペンスキー原作の本が、1969年に映画化された際に、監督が原作には無い新しいキャラクターとして「チェブラーシカ」を作り出したと説明した。

続けて栞子は、驚くべき推理を話す。それは、高坂の母が最近「チェブラーシカ」の映画を見たのであろうということで、つまり高坂の母は、密かに絵本を探していたのだった。栞子は、その証拠として、高坂の実家のメモ用紙に残された、高坂晶穂の写真展への地図や、また高坂がコーヒーを避けパンの匂いを受け付けなかった事から、妊娠しているであろうことも指摘した。そこに、母・ミズエが現れた。高坂に対して母・ミズエは後押しする言葉を投げかけ、高坂は「私は絶対産むから」と言い、店を出た。